8月7日 本日の一言メッセージ

パスター菅野

2021年08月07日 11:22

〈8/7(土)本日の一言メッセージ+動画+α〉

https://9001.teacup.com/sfk/bbs/22183 (写真入り記事)

「平和のために祈ろう!」

76年前の昨日。1945年8月6日午前8時15分に、米軍のB29爆撃機「エノラ・ゲイ」が、広島市上空で世界初の原子爆弾「リトルボーイ」を投下したことにより、市街は壊滅し約14万人の死者が出ました。

知識としては知っていても、「中沢啓治氏(1939~2012)」が自身の原爆被爆体験を元にした自伝的に描き上げた『はだしのゲン』のリアルな描写に衝撃を受けます。

中沢氏は、当初、原爆のことを思い出したくもなかったし、描きたくもなかった。理由は、被爆体験者に対する社会的差別があり、この問題から逃げていた。しかし、昭和41年に母親が亡くなった時、火葬をして荼毘にふした時、母の骨が放射能でスカスカになっていて原形を残さず、粉しか残らなかった事実に直面して、逃げないで、マンガの世界で原爆と戦い、原爆をとっちめなければならないと決意したそうです。

昭和48年に、少年ジャンプで『はだしのゲン』が連載されるようになりました。

しかし、原爆投下直後の描写がリアルで、自伝的マンガなので自身の被爆体験を元に描かれたので、読者へのインパクトは大変強く、子供にとって気持ちが悪く、刺激が強すぎるというような意見も多く、ある日、中沢氏に「子供が怖がるのでやめてほしい」と親御さんから手紙が届き、「あの光景を怖いと思うなら、そのお子さんは正常です」と返事をしたそうです。

中沢氏は、「戦争や原爆を甘い糖衣で包んで子供に見せれば、甘く考えなめてしまうので、だからこそ、忠実に、リアルに再現することを貫き通した」そうです。

私は、戦争の悲惨さをリアルに感じます。そして、「二度と戦争を繰り返してはいけない!」そう、心に強く思いました。

世の中に、罪が満ち溢れ、悪魔が支配している以上、戦争をなくすことはできません。

しかし、神は、戦争で人が殺し合うことを望んでおられませんし、戦争の悲惨さを知ったら、誰一人戦争を願うことはないはずです。

戦争の悲惨さ、広島と長崎に投下された原爆投下された事実を忘れることなく、それを後世に伝えていかなければならないと強く思います。

『はだしのゲン』はぜひ一度は読んで頂きたいマンガですし、後世に残して行くべきだと感じます。

今日、私たちに与えられた平和に感謝し、さらに発展させて、平和のために祈りましょう。

「主よ、わたしを平和の器とならせてください。憎しみがあるところに愛を、争いがあるところに赦しを、分裂があるところに一致を、疑いのあるところに信仰を、誤りがあるところに真理を、絶望があるところに希望を、闇あるところに光を、悲しみあるところに喜びを。ああ、主よ、慰められるよりも慰める者としてください。理解されるよりも理解する者に、愛されるよりも愛する者に。それは、わたしたちが、自ら与えることによって受け、許すことによって赦され、自分のからだをささげて死ぬことによってとこしえの命を得ることができるからです」(フランチェスコの平和の祈り)。


【動画メッセージ】
「すぐに判断しない」
https://youtu.be/kePAyBmbW6k
 

【8/2(月)川口駅 路傍伝道】(後半)
https://youtu.be/QLeTKmDosGg


【路傍伝道ネットワーク 活動紹介】
https://youtu.be/es7hBtd_OdY


【8/1(日)新宿福興教会 オンライン主日礼拝】
https://youtu.be/bgfZZaZwiiI (朝礼拝)


「編集後記的メッセージ 『目を天に向けよう』」

暦の上では今日から立秋。

台風が接近し、涼しく、秋に向けて一歩近づいていることを感じます。

白く曇った空を見上げながら次の聖句が思い浮かびました。

「私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。私の助けは、天地を造られた主から来る」(詩篇121篇1節〜2節)。

問題という山から、目を天に向けると、全地を統べ治められる神に思いが向けられます。

どんなにそびえ立つ山のように大きな問題があっても、その問題から目を逸らし、神を見上げるところから解決ははじまります。